一筋縄ではいかない難民問題 EUの方針転換とテロの危険 解決策は難民輩出国家の安定

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シリア内戦や中東・アフリカの混乱をきっかけに世界中で難民の発生・流出が相次いでいます。
ヨーロッパ大陸を目指す難民は昨年だけで100万人。(UNHCR:国連高等難民弁務官事務所)今年に入ってからも増える一方で、すでに13万人(同、3月初旬)を超えているのが現状です。

ドイツ難民


難民
 

国際社会の重要な論点として、解決に向けて様々な策が取られていますが、難民問題は一向に解決しません。
ただ、各国の思惑は一致せず、そもそも難民自体を出している国家への批判よりも、受け入れを拒否している国々への批判が相次いでいることは何か違和感を感じます。


難民受け入れが国益に反する事態に
国民の生活を考えれば受け入れ拒否はやむ得ない

難民 トルコ


先日、EUとトルコが不法移民の強制送還について合意しました。
これは、トルコ経由でEU域内に不法入国した難民を、トルコに送還するというものです。
EUは当初、ドイツを中心に難民受け入れを積極的に受け入れてきました。しかし、難民による犯罪、テロの可能性から国内世論の批判を浴び、最近では難民受け入れに対して慎重な姿勢を見せています。

これまで受け入れを容認してきたEUが方針を転換したことで、難民問題は新たなステージに入りました。
なぜ難民受け入れを慎重に考え始めたのか。それは
・難民受け入れに反対しているEU各国右派の影響
・難民に紛れて、テロリストが不法入国する恐れ

この2点が大きなポイントになります。
難民を受け入れることでメリットとなる点は、労働力の確保が大きく取り上げられますが、これをはるかに超えてしまう”リスク”が難民受け入れには生じるのです。
テロリストが紛れ込むことなど、一昔前までは考えられませんでした。これまで受け入れに反対する理由としては、移民や難民に自国民と同等の保障、またはそれ以上の援助が行なわれることはおかしい!という主張でした。
しかし、時代は流れ「テロの脅威」が認識されてからは、「テロリスト侵入」の危険性が難民問題にも影を落とすようになりました。


ここで疑問点が浮かび上がります。国際世論が、難民を受け入れない国への批判に回っているのです。
本来なら、難民を発生させている国への批判が先なはずです。シリアは大国の代理戦争の様相を呈していますが、そもそも批判されるべきはアサド大統領を中心としたシリア政府です。
難民の発生と流出を食い止めるためには、当事国の安定が急務なのです。つまり内戦が起こっているシリアでの和平交渉を急がせること。


ロシアがシリアから撤退し、テロリスト以外の武装組織の停戦が履行されています。
チャンスは今しかありません。しかし、21日のロイター通信の記事によれば、依然として反体制派とアサド政権側の意見の隔たりは大きいとのことです。
難民対策で苦しんでいる欧州各国はシリア和平に介入すべきです。新政権に移行後の支援を約束するなどの手段はたくさんあるはずです


日本においても、他人事ではありません。
日本のすぐ近くには難民発生が予想される、”ある国”がありますよね。そう「北朝鮮」です。
北朝鮮は最近になり、ミサイル発射を繰り返し、挑発をエスカレートさせています。
もし、韓国・アメリカとの間で戦争が再開されたら、日本に難民が大量に押し寄せる事態になるでしょう。


そこで日本はどのような対応を取るべきか。
恐らく政府内部や外務省で想定はされているでしょうが、日本の世論はどう動くでしょうか。
そこでヒントになるのが現在の難民問題なのです。シリアやイラクから遠くヨーロッパに逃げてくる難民にどう対応すべきなのか。
遠い中東で起こっていることですが、将来の日本にも降りかかる問題であることを認識しておくべきだと思います。


mitsuteru.O


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安保法制の理解度 国内の反対派と国際社会の決定的な違い

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3月29日に施行される安全保障関連法について、今なお様々なフィールドで議論がなされています。
多様な考え方のもと、賛成・反対の意見が飛び交うことは、民主主義国家として健全な証拠なのですが、一番大切なことはその主張が日本の将来に役立つものなのかどうか。
この基本を踏まえたうえで議論を行わないと、国益を損なう結果になります。


反対派の勉強不測は否めない
賛成派は現状を把握して説明に努めよ 

SEALDs

楽しそうに安保反対のデモをする若者。そこに政治信条や国際知識、国防知識はあるのだろうか?

SEALDs2


安保法制を巡り、国民的議論に発展し、国民の理解も深まってきましたが、いまだに安保法制を「戦争法案」「徴兵制」といったように、”悪の法律”というイメージを先行させようと、反対派が必死の抵抗を見せています。
問題なのはニュースに興味の無い人からすれば、これが本当に日本で行なわれている議論なのか、といった認識であることです。
日本の国防体制を考えるきっかけになったことは非常に意味のあることなのですが、間違った理論に基づく解釈を身に付けてしまうと、なかなか方向転換できない現実があります。


何度もこのブログで指摘していますが、普段ニュースをチェックしない人たち、または政治に興味のない人たちは、ほとんどテレビニュースかネットニュースで情報を仕入れています。
予備知識のない人たちからすば、そのニュースを信じてそれが正しいことだと認識してしまいます。これを良いことに偏向報道を繰り返し、「日本が悪である」「政権が悪である」と繰り返し報道するのが左翼メディアです。
「報道ステーション」「サンデーモーニング」らに代表される報道番組は、国防の重要さを全く理解していないのにも関わらず、反対派の主張ばかりを取り上げて、これが正論とばかりに報じています。
朝日新聞、毎日新聞も同様、大メディアがその権力を利用して、まるで中国の主張を代弁するかのような報道を繰り返しています。これが日本の一部大手マスコミの現状なのです。


それに影響を受けた反対派の方々の主張は、奇妙なものです。
特に日本のために働かなくてはいけない政治家の発言はひどいものです。
3月13日。新宿で行なわれたSEALDsの安保法制反対集会にて、民主党の小川氏はこう発言しました。

民主党・小川敏夫参院幹事長
「安倍さんは一人一人の国民を国のために動員しようとしている。日本の平和を壊すだけでなく、国民の生活まで壊してしまう安倍政権を野党が共闘して倒す」

大嘘つきです。このようなことが今の日本で行なわれることはまずありません。どこからそのような理論が生まれたのか、不思議で仕方ありません。
日本の平和と国民の生活を壊そうとしているのは、日本に対してミサイルの照準を合わしている北朝鮮であり、軍拡を続け、沖縄・尖閣を奪おうとしている中国であり、テロを繰り返すISなのではないでしょうか。
なぜ、そのようなことを言えないのか。真実を言おうとしない、野党各党の議員は国会議員の資格に値しないでしょう。


本日付け(3月21日)の産経新聞朝刊に、興味深い記事が掲載されていました。

「安保法制 59ヶ国支持 積極的平和主義に理解」

産経


安保法制に理解を表明する国は欧米やアジアだけでなく、中東、アフリカにまで広がっています。
欧州の主要国はもちろん、チェコやルクセンブルク、フィンランドも支持。
アジアではフィリピン、インドネシア、インドやカザフスタン、キルギスまでも賛同。
さらに、中東のカタール、イスラエル、アフリカのケニア、中南米のジャマイカ、ドミニカなどと、多くの理解を得ているのです。


ウズベキスタンのカリモフ大統領の発言は特に的を射ています。
「マイナス要素は見当たらない。さも問題があるかのようにすべきではない。日本のビジョンを正しく理解すべきだ」

インドのモディ首相は
「世界平和・安定により貢献するための日本の努力を歓迎、支持する」

勉強不足の反対派に、ぜひ言ってもらい言葉であります。
要は、集団的自衛権を限定行使することは日本の安全を守ることだけでなく、世界平和に貢献することにつながるというわけです。
武力の行使以外にも、PKOを促進させて国際協力、治安維持に貢献し、その結果が日本の平和につながるのです。


今の日本国民の知識と、政治体制で「徴兵制」が行なわれることは絶対にありえません。120%、私たちが戦場に駆り出されることはありません。
「徴兵制」と言っている政治家も本気でそんなことは考えていません。ただ、安倍政権を倒すため、選挙で票が欲しいがためにそのような不安を煽っています。
そして冷静で洗脳されていない国民はそれに気付いています。「野党はウソばかり言って、不安を煽っている、と」


賛成派は丁寧な説明と、現状の脅威を淡々と指摘するべきでしょう。
反対派は感情的に政権批判をするものですが、日本のために必要な法案である以上、良識ある国民は冷静に議論を続けましょう。
少なくとも、中国・韓国以外の多くの国々が賛成しています。日本を敵視している以上それは仕方ありません。
指摘しておきますが、国内の反対派の主張と、中国の主張は一致します。これがどういう意味か、考えてみてください。


本当に「徴兵制」や「戦争法案」であるならば、国際的な批判にさらされます。
日本国内の反対派の方々より、国際世論のほうが現状を認識しているという悲しい現状が日本の言論レベルです。
改善される日は来るのでしょうか。


mitsuteru.O


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「日本死ね」ブログについて そんなに日本が嫌いなのか?

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保育園に入れなかったことを、「日本死ね」という過激なタイトルを用いて掲載したブログが、なぜか話題になり、
メディアに取り上げられ、さらには国会で論戦が繰り広げられる事態になっています。
正直、かなり違和感を感じます。個人的にはこのようなレベルの低い論争が国会で話題になること自体が日本国民の言論レベルなのだと憂慮しています。


匿名ブログが取り上げられてる
そして実名署名記事は無視される世の中

にほんしね

問題のブログはこちら


この「日本死ね」ブログの問題点はたくさんあります。
まずは匿名で書かれたものではあるが、その内容は散々なもの。殴り書きのようなもので、挙げ句の果てには「日本死ね」と書かかれています。
こんな代物がメディアに取り上げられ、国会で議論になる…。信じられません。


待機児童の問題は様々な媒体で取り上げられ、実名の署名記事や実名で執筆しているブロガーの方々が、散々指摘してます。
中には取材を行い、統計を用いて丁寧に書かれた記事も存在します。
しかしそのような「良質」な記事は、他のニュース記事のなかに埋もれてしまい、大衆の目に触れることなく消えていくのが現状です。


おわかりかと思いますが、それだけメディアの影響力は今なお大きいことがわかります。
どれだけレベルの低い記事であっても、驚くほどどうでもいいニュースであっても、テレビ局や新聞が取り上げれば、話題になるのです。それだけの影響力があるにも関わらず、大手マスコミに自覚がないのは残念なことであります。(そして、このブログのように大手マスコミ批判をしている記事は取り上げられることはない。)

そして、「日本死ね」という発言。
これが一番問題がある部分です。


この匿名の筆者は、これまで日本に生まれて良かった、と思うことはなかったのでしょうか?
国際的に見て比較的治安もよく、平和で、教育水準も高く、民主主義で言論の自由が保障されている。
このブログ主は、これまで日本人であることの誇りを持ったことはなかったのでしょうか?恩恵を受けたことはなかったのか?

政治などに興味が無くても、「日本死ね」というタイトルを付けたことは、大問題です。
待機児童の問題や、自分の子どもが保育園に落ちたことを、「日本死ね」に摩り替わる手法に大きな違和感を覚えます。

このブログに反論したのが東京都杉並区の田中裕太郎区議。
自身のブログ上で、こう記しています。

「東日本大震災で犠牲となられた方々は、今、どういう思いでこの国を見ておられるか、考えました。
私達は、彼らに恥ずかしくない生き方を出来ているかどうか。
巷では、インターネット上に「日本死ね」などと書き込む不心得者や、そんな便所の落書きをおだてる愚かなマスコミ、便所の落書きにいちいち振り回される愚かな政治家があとをたちません。
事情はどうあれ、「死ね」というほど日本が嫌なら、日本に住まなければ良いのです。
たった5年前の震災で2万人近くの方が無念のうちに命を落とされたにもかかわらず、よくも「日本死ね」などという暴言を思いつくものです。」



まさにその通りで、私はこの意見に賛同します。
日本人として自分が暮らしているこの国を死ねと言うことと、保育園に落ちたことは全く関係ありません。

また、このブログ投稿者は匿名記事を書いたにも関わらず、マスコミの取材に応じて、見事にマスコミの餌食になりました。
これをわざわざ取り上げるマスコミのレベルの低さに驚愕したと同時に、このようなブログに同調する国民がいることに悲しみを覚えます。

私は心から、日本人で良かったと思います。日本に生まれて、教育を受け、仕事をして生活することができて本当に幸せだと。
日本は国際的に見て本当に恵まれた国です。
それは私たちの先輩方、先人達が私たちの世代によりよい生活を送ってもらうため、または日本を国際的に水準以上の国家にしようと励んでこられた結果です。

そのような苦労を知らず、「日本死ね」と平気で書ける精神を持ってしまった、一部の現代人は猛反省すべきでしょう。
その精神が、日本を破滅に導く根本だということを今回は提言しておきたいと思います。


mitsuteru.O


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無法地帯のシリアからロシア軍が撤収 和平協議とIS作戦の両立は困難

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ロシア軍航空部隊が、シリアから撤収を始めました。プーチン大統領がすでに主要部隊の撤収を命じていています。
プーチン大統領の発言からは「ロシア軍とシリア軍が国際テロとの戦いの状況を劇的に転換し、和平プロセスを始める条件を整えたため」と説明しています。
その後、オバマ大統領と電話協議をおこない、撤収方針を伝えました。


シリア和平自体は交渉次第で可能では?


シリア内戦でまず言えることは「解決に動き出すまでが遅すぎた」ということ。
アラブの春(独裁政治に嫌気がさしたアラブ諸国の市民が抗議デモを起こした民衆革命)でシリアにも民主化運動が広がったのは当然の成り行きで、その時点で民主国家であるアメリカや日本が働きかけるべきでした。
しかしその反面、中東のこの地域においては民主国家はなじまないのかも知れません。アラブの春の結果、リビヤ・エジプトなどでは政治的混乱と軍事的混乱が両方むき出しになり大変なことになりました。

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エジプトでは軍事政権に舞い戻ったりと、アラブ諸国は一定の権力者が居座って、治安維持に努めたほうが良いという反省も議論されています。
しかし、民衆が求めたことが100%達成しているかは疑問です。
死傷者や難民が出るくらいなら、仕方ないが独裁政治や軍事国家でも構わないという風潮が、ここ最近の中東の空気なのではないでしょうか。


さて、そのシリアではロシア軍の撤退(完全な撤退ではないが)が発表されて、さらに反体制派の代表も出席するということで和平に少しばかり期待感が生まれています。
忘れてはならないのは2014年1月にもスイス・ジュネーブで和平会議が開かれたこと。
この時は一時的な停戦合意が守られたのですが、現在の混乱を見ればわかるとおり、失敗に終わっています。
ちょうどあの頃は、シリア政府や反体制派が化学兵器を使用したのではないか?という情報が交錯し、双方が仕方なく出席する形だったのです。

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シリア和平についての論点は、今後のシリアの体制をどうするべきか。
ここに焦点を絞れば合意は可能だと思うのです。アサド大統領の処遇、反体制派の主張がどこまで近づけることができるか。元々は5年前に始まった民衆蜂起にアサド政権が弾圧したことが混乱の原因でしょう?
ならば、アサドがやめるか、国際社会の監視の元、アサド大統領に改革を実行させるか。
後者は反体制派が反発することではありますが、これだけの難民を出した責任は反体制派にもあるのです。


シリアを正当な国家に戻す。民主化は無理でも、5年前のような独裁政治はやめて、穏健な開かれた国家にする。
正当な選挙を実施し、インターネットや言論の自由を確保する。武力で弾圧はしない。国際的な当たり前の価値観を共有することが和平への近道だと考えます。


忘れてはならないのは、和平が実現してもそれ以上に大変な課題が残っているということ。
それはISの存在。5年前は存在しなかったこのテロ組織がここ数年で世界中でテロを起こす多国籍テロ集団になってしまった事実はあまりにも衝撃的です。
和平のあとはIS殲滅に向けて、それこそ国際社会が団結しなければならない。そのときはシリアが間違いなく拠点になるでしょう。

IS

IS2


ということは、一刻も早くシリア和平を実現させることが求められます。
和平協議とISとの戦いを両立することは困難です。できるわけがありません。誰がISと戦うのか?
きつい言い方かも知れませんが、ISを間接的に作りだしたのはシリアです。シリア内戦の混乱に乗じてISは台頭してきたのです。
その責任はシリア政府、反体制派にもあるのです。IS殲滅に向けて、国際社会がシリアを拠点にすることはやむを得ません。
そのために和平実現が急がれます。


日本のテレビでこのような議論が見れますか?
遠い中東で行なわれていることだから、興味がなくていいのでしょうか?
このシリア内戦で生み出されたISが、日本にもテロ攻撃を企んでいます。
実際に日本人も殺されている。大変なことです。政治や国際情勢に興味がなくても、シリアの動向はチェックしておいたほうが懸命です。


mitsuteru.O






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震災復興を願い 世界各国で日本を思う式典

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東日本大震災から5年が経過し、日本だけでなく世界各国で被災地に寄り添う式典が行なわれました。
これは、日本が世界中から愛されている証拠であって、寄り添う姿勢を見せられるということは日本人として本当に嬉しい思いです。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今回はそれらを紹介して、心をホッとさせてほしいと思います。


●インドネシアで追悼式典

東日本大震災から5年の11日、2004年に発生したインド洋大津波で大きな被害を受けたインドネシアでも追悼式典が開かれ、参加者たちは、同じ津波の被災地として、共に復興に向けて歩むことを願いました。
この式典は、死者・行方不明者が22万人に上ったインド洋大津波の最大の被災地、インドネシア・アチェ州のバンダアチェで、11日、地元州政府や日本とアチェの友好団体が開催したものです

インドネシア
 

インドネシアといえば、インド洋地震やスマトラ島への巨大津波で、壊滅的な被害を受けた国です。
それでいてそれ以上に被害を受けた東北の被災地に、こうした寄り添う姿勢を見せるということは本当に嬉しい限りです。


●インドで女川カレーをふるまう

東日本大震災から5年の11日、インドでは地震や津波の被害の実態を振り返るとともに宮城県女川町の復興の象徴にもなった「女川カレー」を食べながら被災地の復興を願う催しが開かれました。
インドの首都ニューデリーで国際交流基金が開いた催しには、インドの若者などが集まり、5年前、宮城県女川町に派遣されたインドの国家災害救援隊の元隊長が講演し、難航した行方不明者の捜索や肉親を捜す被災者との出会いについて話しました。

カレー


インドの救援隊が女川町に派遣されていたことはあまり知られていないでしょう。遠いインドの地から東北の復興のために活動してくれたことに感謝です。
日本とインドは伝統的な友好国ということもありますが、それは抜きにして人間の温かみを感じられます。


●元豪首相「被災者の方々をこれからも思い続ける」

インタビューでギラード元首相は当時の訪問について、「にぎやかだった町が津波によって多くのものが失われた光景は今でも鮮明に覚えている。その一方で、避難所では、つらい体験をしたはずの子どもたちが元気に遊び回っていたのが印象的だった」と振り返りました。
そして、「日本に緊急物資を送るなど友好国の1つとして支援したことは、オーストラリアにとっても忘れられない出来事となった。被災者の中には、家族を失って、つらい気持ちでいる人が多いと思うが、オーストラリアはもちろん世界中の人が被災者の方々のことをこれからも思い続けるし、復興を祈っている」とメッセージを送りました。


ギラード元首相も被災地に訪問されていました。オーストラリアからは救援物資も多く届けてもらい、復興の大きな力になりました。
インタビュー記事にも、ギラード元首相の温かみが感じられます。


●エジプトで追悼コンサート

東日本大震災から5年となるのに合わせ、エジプトで復興を祈るコンサートが開かれ、日本にゆかりのある人たちが被災者を励ますメッセージを歌に込めました。
このコンサートは震災の犠牲者を追悼するとともに被災地の復興を祈ろうと、日本語を学ぶ学生など日本にゆかりのある人たちが開きました。

エジプト


エジプトで、とは正直驚きました。エジプトも「アラブの春」以降、政情不安が続いていて大変な状況ですが、こうして被災地の復興を願う行動に心から感謝です。


●ベルギーで追悼コンサート

東日本大震災から5年に合わせて、ベルギーのブリュッセルでは、被災地の復興を願って、日本人バイオリニストら世界的な音楽家によるクラシックコンサートが開かれました。
これは、ベルギー在住の世界的なバイオリニストの堀米ゆず子さんが中心となって、ベルギーのブリュッセルで震災直後から毎年開いているもので、今回で6回目を迎えました。


日本人はクラシック界でも多くの著名人を輩出していますから、そのクラシックのお膝元、ベルギー・ブリュッセルで追悼コンサートが行なわれたことは嬉しい限りです。


●ブラジル 東日本大震災からの復興祈る式典

多くの日系人が暮らすブラジルのサンパウロで11日に、東日本大震災からの復興を祈って式典が開かれました。
これは、サンパウロにある宮城県と福島県、それに岩手県の県人会が中心となって企画したもので、町の中心部にある東洋人街で開かれた式典にはおよそ100人が集まりました。


ブラジルは日系人が多いですからね。あの震災が他人事とは思えなかったのでしょう。
このように世界中で、被災地を思い、復興を願う式典が行なわれることに、我々日本人は本当に感謝しなければなりません。


そして、それは被災者だけでなく、日本人全員が感謝すべきこと。
この思いを胸に、日本ができる限りの国際貢献をすることが、今後の日本に必要なことだと思います。



mitsuteru.O




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平和ボケはどこからやってきたのか

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なんといえばいいか、「日本人は平和ボケしている」という声が本当に相変わらず多いのですがど、それはどこに原因があるのかな、と少し考えてみました。

理由はたくさんあるだろし、人それぞれ考え方が違うものだから、正解はないのだろうけど、一般論として考えてみることにしました。

平和ボケTOP


まず、大きなポイントは日本がアメリカとの戦争に負けて、占領され、統治機構の仕組みもすべて戦勝国の都合で決められ、日本が二度と武力を行使しないような国作りを強いられた結果が、平和ボケにつながる点。
これのどこが平和ボケなのかというと、まずはじめに自国の軍隊のみで自国を防衛できないという点。日米安全保障のもと、日本が侵略されたら米軍にも防衛義務が生じることが、日本人の国防意識を薄めたのではないでしょうか。


また、戦後教育のなかで「日本が悪」という思想を徹底的に叩き込まれた結果、日本人のなかで戦争への相当なアレルギーが生じた。これは別に平和を望むものであれば結構なことなのですが、自衛することすらダメなことだという考えの人を多く生むようになってしまいました。
その考えが今日に至るまで積もり積もって、日本の安全を守るための平和安全法制までも「戦争法案」と呼んでしまう理不尽な現実を生んでしまったのでしょう。


この「日本は悪」という考えは国防意識だけに留まらず、ライフスタイルや道徳意識にも影響されていると思います。
日本人であることへの誇り、日本民族の成り立ち、天皇陛下とともに歩んできた日本の歴史を知らない人があまりにも多すぎるのではないでしょうか。
それは戦後教育の最大の汚点なのですが、日本人が日本人であるための精神的な拠り所を完全消されたことが、現代日本のあらゆる問題に影を残す結果になっていると考えます。


しかし不思議なのは、ここまで「日本憎し」の教育を受けたにも関わらず、「日本に生まれてよかった」「日本人でよかった」という人が多い点。
でも「日本人でよかった」と思う理由はなにかと問えば、まともな答えが帰ってこないのが現実です。残念ながらそこに日本人であることへの誇りは感じられず、ただ「戦争がなく平和だから」「住みやすい、快適だから」などといった理由なのです。それはあまりにも悲しい現実です。


実際に平和かといえばそうではないでしょう?
日本が当事者である東アジアは緊張が最高レベルまで高まっており、これを平和と呼べる人種はもはや日本人しかいないでしょう。
靖国神社で爆破テロも起こったし、私たちの当たり前の日常が一瞬にして失われることを想像したことがあるだでしょうか?
日本は70年前、それを経験してきたのでしょう?


なぜ、日本人は戦後、戦争の悲惨さだけを語り継ぎ、国防がいかに大事なのかを後世に伝えなかったのでしょうか。
戦争はできるだけ防ぐべきで、絶対起こしてはならない。しかし相手が攻めてきて日本人に死傷者が出れば、個別的自衛権で自然と戦争状態になる。そこで初めて国防の議論をしていては遅いのです。
なぜ、先人達はこの問題提起をしなかったのか。今、安全保障を巡り、共産党を中心に大規模な反対運動が広がりを見せている。これを先人達は予測できなかったのだろうか?国防の議論を後回しにしてきた結果、今日の日本は大変なことになっている。左翼派が若者を騙し、大規模な運動につなげている。こうして中国などの隣国に蝕まれ、日本人としてのマインドは削がれていくのだろう、と私は思ったのです。気付いている人は気付いていいますが、気付かず騙される人が残念ながら存在することをここで忠告しておきたいと思います。


ooo
 
最たる例は若者による安保反対を呼び掛けるSEALDsなどような無責任な主張を繰り返す集団の存在。
集団的自衛権の限定行使が、戦争を誘発するというような主張は、完全に勉強不足。自ら勉強不足だということを証明しているかのような発言を繰り返しているが、恥ずかしくないのでしょうか?
音やリズムに合わせて、「戦争反対」「あべ辞めろ」というフレーズを楽しくやっているようですが、それが若者の政治参加だと勘違いしている人が多いのです。


それらはすべて、共産党ら左翼政党が後押しをしているようですが、国民は冷静にそれを見ています。
戦争はどんな思想を持つ者でも容認されるものではないし、誰だって戦争はしたくない。
平和ボケとは、日本が今抱えている危機や脅威を正しく理解できないことをいうのではないでしょうか。


憲法9条が、まるで魔法のように戦争を防いできたかのように語り継がれていますが、それは大きな間違いであり、日米安全保障条約に裏付けられた、抑止力があったから今日の日本は平和を保つことができているのです。
平和は憲法という「神話的」なもので守られてきたのではなく、日米安保という「実務的」なもので、守られてきたのなのです。
これをどれだけの人が理解できるか。
平和ボケを直していくには、今ある日本の平和が、どのようにして構築されたのか。それを考えることが処方箋であると考えます。


(古川光輝)

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あの日から5年 3.11から学ぶべきこと

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あの東日本大震災から今日で5年の歳月が経った。
多くの犠牲者を生み、今でも被災地で過酷な生活を強いられている人がいる。
5年経った今、我々日本人は何を学び、なにを教訓にこれから先、生きていかなければならないのか。



思い出してみれば、本当に大変な地震と津波だった。


発生・2011年3月11日
震源地・三陸沖深さ24キロ
地震規模・マグニチュード9.0
最大深度・7
死者・1万5994人
行方不明者・2561人
全国の避難者・17万4471人

被害
 

あれだけの大津波が太平洋沿岸の東北全域に迫ってくるとは想像もつかなかった。
多くの人は油断していたのだろう。まさか家が飲み込まれるような、そんな津波は来ないだろう、と。



時に人は、「歴史に学べ」という。政治や経済、安全保障ではケースがそれぞれ違うものだから、何でもあてはめて考えることは不可能だが、災害では過去の事例から学ぶことはいくらでもある。
東日本大震災の震源地である三陸沖では、昔から多くの地震が起こり、津波が太平洋沿岸に襲ったことが何度もあった。
そして5年間のあの瞬間。「歴史は繰り返す」の定説通り、大地震と大津波が襲った。



問題はこの先である。
確実に何十年後、あるいはもっと先に同じような災害が発生するのだから、それまでに東日本大震災での教訓を再確認し、次に備えなければならない。
南海トラフ地震が起きることはほぼ確実である。その時に東日本大震災と同じような後手後手の対応をしていてはダメなのだ。
大規模災害は国家の一大事で、国家運営にも大きな影響を及ぼすものである。だから気を引き締めて災害への対応を日々取ることは、震災で亡くなった方々の気持ちに応えるという意味につながる。



そしてなにより、あの震災で日本人が団結したことを、もう一度思い出してほしい。
東北3県の沿岸沿いでは、ほぼ壊滅的な被害を受け、家を流され食料も不足した。
そこで同じ日本人を救おうと、多くの国民がボランティア、物資支援、がれき撤去、募金などを通じて、被災者に寄り添った。
そこには日本人の美しさがあった。



阪神大震災で被災した方々も東北を訪れ、恩返しの気持ちでボランティアに励んだ。
人間は寄りそいあって生きていくもの。そして日本人は逆境に強いということを再確認させられた。



あの震災で日本人が得たものは何だったのか。
それは「団結する力」がまだ日本人のマインドに残されていたということではないだろうか。
みなが同じ思いで、東北の復興を願い、被災者に寄り添って生きていく。これが日本人であることの誇りにつながる。



あれから5年。我々は一時もあの瞬間のこと。そして被災者のこと、犠牲者のことを忘れていない。
本当に大事なことは個々の成功ではない。人々が支えあい、同じ気持ちを共有すること。
それが日本人にはまだまだできるということを、5年経った今、改めて振り返ることができた。


top
 


犠牲者への鎮魂の思いとともに、被災地の一日でも早い復興を祈っています。



mitsuteru.O



ツイッター https://twitter.com/hidemitsu1622 

進路指導ミス 学校側が生み出した悲惨な自殺

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去年12月、広島県府中町の中学3年生の男子生徒が自殺した問題で、学校と町の教育委員会が8日夜、会見し、生徒の指導の際に使った「万引きの非行歴があった」との誤った資料について、誤りが判明したあとも学校のサーバーにデータが未修正のまま残っていたことを明らかにしました。会見で学校側は、情報管理に問題があったと謝罪しました。

NHK



考えられない!こんなことがあっていいのか。全くふざけた適当な進路指導で、100%学校側に責任がある。
誤った進路指導でこの生徒の将来が狂った、学校側が生み出し自殺事件だ。



いじめでもなんでもない学校側が生んだ前代未聞の事件である
 
自殺1



この学校では3年間に非行の事実があった場合、校長推薦を高校側に出さないルールだったらしい。
元々は過去1年以内というものだったらしいが、校長の判断で3年間という決まりにしたようだ。
その理由が「高校側の信頼を得るため」だという。



信じられない。生徒の意欲、頑張りを無視して、高校側の信頼を得るための措置だったとは!
生徒に向き合うことよりも、高校側に配慮したルール作りが行なわれていたようだ。



しかもそのルールは別として、今回自殺してしまった生徒は何の非もない。
それを誰かのデータと間違えて進路指導をしたのが発端だ。
記事にもあるように、データの間違いに一旦は気付いたものの、サーバーの保存データは修正されなかったのが原因だという。
この生徒は恐らく?非行をした過去がないのであろう。この生徒は認めるような応答をしたらしいが、死人に口なしである。
学校側が今でも隠していると思われても仕方ない。



というか、教師たるもの、非行の事実をパソコンとかに頼らず、しっかり把握しておくのが当たり前じゃないのか?
「この生徒は過去にこんな非行をしていた」と頭に入れておかないと、生活指導ができないのではないのか?
保存データがどうのこうのではなく、生徒のことを心から考えていない表れなのではないか?


自殺を公表しなかったのは自殺した保護者の意向だと言うが・・・。
 
自殺2


校長。謝罪して済むような問題ではない。

自殺3



しかし、このような学校に通う生徒は本当に不幸だ。生徒のことを何だと思っているのだろう。
親身になって生徒に接する教師は本当に減ってしまったのだろうか。生活指導の教員などは当然のことのように、生徒それぞれの過去の非行について、頭に入れておくべきだろう。
でないと、その生徒の属性や性格を把握したうえでの、指導ができないのではないか。誤った方向へ行こうとしている生徒を立ち直らせることも教師の役割なのに...。








遺族の方の気持ちを考えたら、言葉にならない。
このような”事務的”ミスで、子どもの命を失ってしまったのだから。
自殺するくらいである。相当なショックだったのだろう。夢を実現させるために志望する高校の推薦をもらえなかった。しかも自分は万引きなどしていないのに・・・。



またこうして、失わずに済んだ命がひとつ、消えていった。
しかもいじめではなく、学校側が生んだ悲劇である。



できることは再発防止のみだ。どこの学校でもありえてしまうことだ。
データ管理と、誤りがないように各学校は徹底してほしい。
そして非行事実がある場合、推薦が出せない事情はわかるが、3年間の期間はおかしい。
1、2年時に不良だった生徒も、3年時には大事なことに気付き、真面目に立ち直る生徒はいくらでもいる。その希望を失わせないようにすることが、真の意味で生徒に向き合うことなのではないかと思う。



そして教師が本当に生徒のことを思っているのなら、生徒が行きたい学校へなんとかして行かせたい、と思うものだろう。
なんとかする過程で、もしかしたらこの誤ったデータに気付いたかもしれない。そう思うと本当に心が痛い。
生徒のご冥福を祈ります。ご遺族の方に、お悔やみを申し上げます。


mitsuteru.O




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