日本では伊勢志摩サミットがまもなく始まる。日本は海に囲まれ、テロ対策や抑止には向いているとされる。
また、伊勢志摩という会場も離島という観点で言えば、テロ対策に適した立地と言える。そこで今回は日本のテロ対策にヒントとなる出来事を紹介する。

伊勢志摩

シリア北西部タルトスでの大規模テロはロシアや政府軍にとって非常にショックな出来事であったと指摘されている。
テロ攻撃は23日で、シリア北西部の地中海沿岸のタルトス、ジャブレにてバス停や病院での同時多発テロだった。


 IS犯行声明を出した連続爆弾攻撃で、死者が少なくとも148人に達したことが分かった。シリア沿岸部にある政権派の拠点を狙った攻撃による死者としては過去最多である。
ISは有志連合やロシア空軍の空爆で弱体化していることは明らか。しかし、弱体化してからのテロ攻撃が一番恐ろしい。大規模な空爆には大規模なテロで報復するという手法が採用されているようだ。


 地中海沿岸のジャブレとタルトスは、比較的シリア内戦の影響を受けておらず、被害も少なかった。ロシア軍の基地も存在し、シリア政府軍の海軍学校もタルトスにあるので、その地で大規模なテロが起こった衝撃は大きい。
また、そのような地であるということは当然検問や警備体制も万全であったはずだ。なのにどうして大量の爆薬を持ち込み、ISの工作員が潜入できたのか。
シリア政府軍に、ISの工作員は紛れ込んでいないだろうか?
同時多発的に大規模なテロ攻撃をするなどということは、周到で緻密な計画がなされているに違いない。やはり政府軍に内通している何者かが指示を出している可能性は大きい。


 テロリストにとって潜伏というキーワードはかなり大きな意味を持つものだが、同時に敵対する対象への内通も得意とするところだ。実際、テロが起こった地中海沿岸はアルカイダやヌスラ戦線が活動する地域なのだ。
敵対する(アルカイダとの関係は微妙だが)過激派の縄張りに潜伏して、テロを成功させるのだから、相当な戦闘訓練を受けていることが想像できる。
そしてISは、この地中海沿岸にISによるイスラム行政区画を設置すると示唆している。手法は暴力的で容認する余地は微塵ないが、周到な計画を立てていることが伺える。これがやだの過激派組織と違う点なのだろう。


 さて日本では伊勢志摩サミットが始まる。地形を考えれば橋が2つしかなく、テロリストが潜入することはほぼないだろう。しかし、あってはならないことだが日本の政府関係者、またはG7の政府関係者にISに内通している者がいれば、防ぐことはできない。爆薬を持ち込むことは不可能だが、彼らは護身用の銃を所持しているはずだ。
またタイミング悪く、ISが報復を示唆していることから、サミットは本当に最大級のテロ対策になるだろう。無事に終わることを望む。


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