北朝鮮は日本時間の5日午後0時14分ごろ、南西部の黄海北道・黄州周辺から日本海に向けて弾道ミサイル3発を発射。3発とも約1000キロ飛行し、日本の排他的経済水域内の北海道沖に落下した模様。


  状況と政府関係の動きは以下の通り。

・ミサイルは中距離弾道ミサイル「ノドン」

・北海道・奥尻島から西に約200~250キロメートル付近に落下したとみられる

・韓国で北朝鮮の人権状況改善を目指す北朝鮮人権法が施行されており、これに反発した可能性

・9日には北朝鮮建国68周年を控えており、国威発揚の狙いも

・安倍首相は情報の収集と分析に全力を挙げ国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うとともに、不測の事態に備え万全の態勢をとるよう関係府省庁に指示

・岸田外相はわが国の安全保障に対する深刻な脅威であるとともに、地域や国際社会の平和と安全を脅かす安全保障上の重大な挑発行為で、断じて許すことはできない。何らの事前通報もなく、排他的経済水域内に着弾させるということは、わが国の航空機や船舶の安全確保の観点からも、極めて危険な行為だ」と記者会見で述べた

安倍首相は韓国の朴槿恵大統領と意見交換し、北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、国連安全保障理事会での対応を含め日韓が緊密に連携していくことで一致

海上保安庁は日本近海を航行する船舶に注意を呼び掛ける「航行警報」を出した

・稲田朋美防衛相は同日午後に予定されていた陸上自衛隊練馬駐屯地の視察を中止し、同省の関係幹部会議で情報収集・警戒監視に万全を期すように指示

・防衛省は「安全保障上の重大な脅威であり、深刻な懸念を表明する」と発表

G20が中国で開催されており、国際社会への挑発行為としてはうってつけのタイミングでの発射となりました。そこまで構ってほしいのか?と思ってしまいますが、日本としては国防上の脅威であると断言できます。
気になるのは中国。中韓首脳会談で韓国のTHAAD配備に強く反発した中国ですが、北朝鮮がミサイルを発射することが事前に分かっていたらそこまでTHAADに反発していただろうか?日米韓サイドからすれば北朝鮮が再びミサイル発射したことで改めてTHAADの必要性をアピールできたことになります。THAADが嫌なら北朝鮮を自制させればいいじゃないか、と民主主義陣営は強気で攻めることできますね。最も、中国には北朝鮮を自制させることができるチャンネルを持ち合わせているとは思えませんが。


古川 光輝
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