シリア内戦でまたもや化学兵器が使用された。政府軍と反体制派が激戦を繰り広げるシリア北部のアレッポで、政府軍のヘリコプターが反体制派の支配地区にたる爆弾を投下し、住民ら多数が呼吸困難に陥り治療を受けた。
アサド政府軍はこの内戦で複数回、塩素ガスやマスタードガスを搭載したたる爆弾を使用しており、今回が初めてではない。国連が2014年、2015年と化学兵器使用に関する報告書を発表。さらに化学兵器の搬出のために国連が主体となり、シリアが申告していた分の化学兵器の国外搬出が完了したはずだった。
この化学兵器破棄の件については裏がありそうで、アサド政権を擁護するロシアの存在がチラ付く。化学兵器を保持していたことで国際的な非難を受けていたアサドに対し、ロシアが化学兵器の廃棄を主導したとの見立てがある。国際社会の要請に応えて、アサドが化学兵器を言われるままに廃棄すれば、シリア一国の大統領として居座れる算段があったからだ。そのため、ロシアはアサドを守っているし、またアサドもロシアに逆らえず、頼みにしているのである。
しかし今回の化学兵器使用で、アサド政府軍は未だに化学兵器を保持していることが判明した形になる。当然アサドおよびロシアは否定づるだろう。国連の報告書も、ロシアは「問題がある」として認めていないことから、今回も否定する見込みだ。
(この記事は本記事ではなく、重要なニュースを紹介するダイジェストです)
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・たる爆弾が投下されたのはアレッポ市のスカリ地区
・監視団によれば、70人余りが呼吸困難に。その大半が民間人
・人の一人はAFPの取材に、地区内に「強烈な臭い」が漂い、自分も含めて何人もが呼吸困難に陥ったと証言
アサド政府軍はこの内戦で複数回、塩素ガスやマスタードガスを搭載したたる爆弾を使用しており、今回が初めてではない。国連が2014年、2015年と化学兵器使用に関する報告書を発表。さらに化学兵器の搬出のために国連が主体となり、シリアが申告していた分の化学兵器の国外搬出が完了したはずだった。
この化学兵器破棄の件については裏がありそうで、アサド政権を擁護するロシアの存在がチラ付く。化学兵器を保持していたことで国際的な非難を受けていたアサドに対し、ロシアが化学兵器の廃棄を主導したとの見立てがある。国際社会の要請に応えて、アサドが化学兵器を言われるままに廃棄すれば、シリア一国の大統領として居座れる算段があったからだ。そのため、ロシアはアサドを守っているし、またアサドもロシアに逆らえず、頼みにしているのである。
しかし今回の化学兵器使用で、アサド政府軍は未だに化学兵器を保持していることが判明した形になる。当然アサドおよびロシアは否定づるだろう。国連の報告書も、ロシアは「問題がある」として認めていないことから、今回も否定する見込みだ。
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