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 イスラム世界では今日から犠牲祭が始まる。イスラム教の祭日のひとつで、多くのイスラム教徒が特別な日として巡礼などを行う。

モスク
 

 サウジアラビアのイスラム教徒の聖地、メッカへの巡礼と重なることから、各地でテロへの警戒が強まっている。イスラム教徒は本来、平和を願い、穏健な人々が多いのだが、一部の過激思想に魅せられた人々が世界を恐怖に陥れている。イスラム教徒全体の大切な行事を、血で染めることなどもっての他である。絶対にテロを許してはならない。

 メッカ巡礼については他の問題も浮上している。サウジアラビアとイランの関係悪化だ。両国は現在、国交を断絶しており緊張状態にある。元々対立しあう間柄で両国とも中東の覇権国と自認しているからこそ、お互いの主張をぶつけ合う事態になっている。

 今年は米同時多発テロから15年の節目を迎える。その観点から、メッカ巡礼と犠牲祭のタイミングでテロを計画する可能性は非常に高い。さらにイランは米同時多発テロの根幹はサウジアラビアがアルカイダなどの過激派を庇っており、米国がそれを守り、自らテロを誘発させたというキャンペーンを行っている。緊張の高まりを利用してISなどの過激派が、テロ攻撃を実行する可能性がある。十分に注意したい。

 ドイツでは昨日、テロを企てたとされる3人の容疑者が逮捕されている。犠牲祭のタイミングでのテロ計画かも知れない。ISが欧州やアジアでのテロを計画していたことは、以前にも書いた記事にあるように周知の事実である。参考にしてもらいたい。
(参考記事:軽視してはいけないISのテロネットワーク

 中東や欧州だけでなく、アジアでもイスラム教徒は多い。インドネシアでは警戒が強まっている。渡航の際には十分に気をつけてもらいたい。そして、日本も例外ではない。国内のモスクや大型商業施設、空港やターミナル駅での警戒が予想される。十分に気をつけていただきたい。

(この記事は編集長のコラムです。)

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