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NATOはベルギーのブリュッセルで2日間にわたって国防相会議を開き、EUとの連携や難民問題など様々な課題について集中的に協議した。
そのなかで、北アフリカのリビアを経由してヨーロッパに渡る難民や移民の流入を抑えるため、EUが地中海で行っている密航業者の取り締まりを支援していくことを決めた。

NATO
 


難民問題がNATOの重い腰を上げた


具体的な取締り方法は、密航業者の動きを監視する偵察機と巡視船を今後2週間以内にイタリアとリビアの間の海域に派遣して、密航業者の実態を把握し、違法な難民の越境を防ぐことである。この背景にはリビアからイタリアに向かうルートに、エリトリアやナイジェリアなど主にアフリカからの難民や移民が多く押し寄せていることにある。NATOは以前からEUから支援を求められていて、その重い腰を上げたということになる。

難民問題はすぐに解決できる性質のものではなく、まず難民を出している当事国の紛争が終わらなければ何も解決しない。本来、欧州の安全保障という軍事的側面を抱えるNATOは内戦への介入を避け、難民が違法に欧州に押し寄せることを防ぐための”防衛”措置に回っている。本来のNATOの任務なのか?と何か違和感を感じざる得ない。


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