ハロウィンの話題で今年も日本は盛り上がったが、これを取り上げて何の意味があるのか、というニュースが流れていた。欅坂46がナチス・ドイツ制服を着たことで、ユダヤ人団体がこれに抗議。謝罪を求めているという。こんなことが日本の多くのメディアで取り上げられ、話題になること自体が悲しい。日本の言論レベルは本当に低いと改めて実感させられた。このブログで取り上げられることも、同じレベルなのではないかと思われるかもしれないが、勘違いしている人たちが多いので、日本が本来議論すべきことは他にもあることをここでバカ真面目に発信したいと思う。

欅坂
 

この問題の本質は一体何なのか。ドイツ・ナチスが第二次世界大戦で何をしたか、彼女らが理解していたのか?ということである。また、運営側の周りの大人も認識していたか?ということである。例えばこれが政治的な何かの要素をはらんだ内容の演劇や、ステージなら批判される余地があるが、ハロウィンのイベントでただ単に何の制服かも知らずに着た衣装がカッコ良かっただけに過ぎず、彼らがナチスの衣装だとわかってセッティングしたわけではないだろう。

大体批判する人たちもナチスの本性を知らないのではないだろうか?そもそも我々日本人は西側諸国の思想的侵略に簡単に染まり、欧米文化や欧米思想に感化された属国のようなものである。ユダヤ人が抗議することがすべて正しいのだろうか?そうでなければ、ユダヤ人(イスラエル)がパレスチナ(イスラム系)へ入植したり、弾圧することへの反論を我々はしなければならないのではないだろうか?それもせず、ただ「ナチスの格好は不謹慎だ」と批判に乗っかるのは本当に卑怯である。

物事の本質を知ることは本当に重要で、ニュースの裏側を知る努力が我々には必要だ。ただ西側諸国の言論に賛同する日本の空気は、将来の日本にとって悪でしかない。今でも手遅れの状況なのだ。これ以上傷口を広げるわけにはいかない。安全保障や外交においても欧米からの脱皮をするのはもちろん、言論においても欧米の意見が全面的に正しいという風潮はもう捨てるべきである。米大統領選の低レベルな議論や、EU統合の失敗、難民問題など、問題を作り出しているのはどこの誰だろうか?中東の内戦をかき乱しているのはどこの誰だろうか?逆にISや過激派への攻撃を効果的に行っているのは誰だろうか?

欧米文化、西側諸国の思想が全面的に正しいとする世の中の雰囲気が、このようなどうでも良いニュースを生み出したのだ。その西側諸国に苦しめられている中東やイスラム国家の人たちはどうなるのだろうか。日本人はいいかげんに目を覚まして、メディアの幼稚な報道に騙されないことを覚えるべきだろう。


お気軽にコメント下さい。
ツイッターでもどうぞ

言論サイト運営しております。どうぞご覧になって下さい。 



ジャーナリズム ブログランキングへ
このエントリーをはてなブックマークに追加