非公式ではありますが、トランプ政権発足後、初となるEU首脳による会合が、マルタの首都バレッタで開催されました。

マルタ

EUを非難する発言を連発し、難民問題でも非協力的な姿勢を貫くトランプ氏に、どのような形で欧州が向き合っていくか注目されていました。国際政治の重要なトピックスかと思いますので、要約ですがお伝えします。

議長国を務めたマルタのムスカット首相の記者会見から(ロイター、読売)

・トランプ政権については28カ国で懸念を共有した
・懸念は出たが、反米的な感覚はなく、これまでと同様に米国と連携していく必要があるとの理解で一致
・EUの基本理念に絡む問題となれば、我々は黙っていることはできない

トゥスクEU大統領
「米国で起きていることに直視したとき、EUとして強くあらねばならないということを強く感じている」

EU首脳会議

この会合は非公式という形で行われていますが、最終的には難民問題についての「マルタ宣言」を採択し、閉幕します。難民問題はトランプ氏を語る上での重要な課題ではあります。EUと米国が対立する問題は、難民問題が中心になってくると思いますので、「マルタ宣言」の中身にも注目していきたいと思います。

(大阪発・Mitsuteru.O) 
Twitter:https://twitter.com/mitsuteru1127
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