ワシントン(CNN) シリア北部で過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)の撲滅を目指す戦闘を加速させるため、米国防総省が地上部隊の派遣を提案する可能性があることが、CNNの取材で16日までに分かった。
ある米国防当局者はCNNに対し、「いずれ通常部隊がシリアに派遣されることになるかもしれない」と語った。

米当局者は地上部隊の派遣について、現時点ではまだ協議している段階だと述べ、正式な提案とは位置付けていない。
地上部隊を派遣する目的の1つには、クルド人勢力がトルコの利益を脅かす存在ではないことをトルコに納得させる狙いがあるようだ。一部の部隊をまずクウェートに展開させ、そこからシリアに移動させる可能性もある。

http://www.cnn.co.jp/world/35096682.html?tag=cbox;world

米軍

CNNのみが報道していて、恐らく国防総省の職員がCNNに情報を流したと思われますが、信憑性は定かではありません。しかし、トランプ大統領は中東への軍事プレゼンスの強化を示唆していましたし、積極的に介入する姿勢であることは明白なので、ありえない話ではないと考えられます。

マティス国防長官にシリア戦線の報告と今後の作戦について報告せよ、と指示を出しているようで、その検討内容が地上部隊の派遣に繋がるのかは不透明ですが、シリア北部の戦局はISの劣勢が伝えられていますし、「最後の仕上げは米軍が行う」といったような良いとこ取りの印象が拭えません。

米軍の派遣が決まれば、当然ながらロシア、イランと反発が予想されますし、トルコはクルド人部隊の扱いに関して米国に抗議するでしょう。先日CIA長官がエルドアン大統領と面会していて、クルド人部隊をどう対処するのか協議がなされていれば、この情報も信憑性を増すことになります。

マティス長官のNATO国防相理事会の出席の意味も、このニュースを踏まえれば何かひっかかる部分ではあります。オバマ氏によって中東の混乱に拍車が掛かりましたから、米国はパワーバランスの調整を試みているのかも知れません。


Mitsuteru.O

 

 
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