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南スーダン日報廃棄問題 本来ならば政権を揺るがす大問題

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南スーダンPKO活動の派遣部隊の活動を記録した「日報」が隠蔽されていた問題は、深刻な問題である。

隠蔽

隠蔽されていた日報の中身は、

・自衛隊宿営地近くで銃撃戦が発生
・ 200mほど離れた地点で砲弾が落下
・南スーダンの治安状況、和平合意の進捗状況
・ジュバの戦闘状況

などが記載されていた。

さらにジュバの戦闘状況によってはPKOが停止する可能性にも触れている。問題なのは、この報告書を防衛省が公表しなかったことである。国会審議中で、しかも自衛隊に駆けつけ警護を付与することについての議論が行われている最中での出来事である。

明らかに世論の反発を恐れての隠蔽だったのである。これは政権を揺るがす大問題である。事の発端はジャーナリストの布施祐仁氏が16年9月に情報公開請求をしたことに始まる。防衛省は「廃棄」を理由に非開示決定を出したが、この度一転して電子データが残っていたという何とも納得できない理由で公表した。

「PCの中に文書が残っていました」など通用する話ではない。PKO部隊に駆けつけ警護を付与する議論中に隠蔽した事実は非常に思い。稲田大臣への責任問題にも発展しかねない大問題だ。

駆けつけ警護の付与が決まって、新部隊が南スーダンに派遣されてから、「文書が見つかりました」など国民は納得できない。自衛隊の運用変更というある意味歴史的なタイミングで隠蔽が行われた事実は非常に重い。

天下り問題も含めて、官僚機構の闇の部分はまだまだ多く存在する。国民を裏切る行為は本当に許せないことであると強く認識し、猛省してもらいたい。

(大阪発・MItsuteru.O)
 

司令官更迭でケニアが激怒  南スーダン自衛隊にも影響必至

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南スーダン2

南スーダンのPKOが混乱している。自衛隊の駆けつけ警護が閣議決定された今、日本にとっても決して人事ではない。事の発端はPKOに参加するケニアやネパールの部隊が任務を全うできなかったことにある。ケニアのPKO部隊は再三の救援要請に出動せず任務を果たさなかったとして、司令官の解任を国連が決めた。国連の潘基文事務総長は市民を守ろうとしなかった行動が多くの犠牲者を生んだと非難しているが、これは事務総長までその情報が行き渡っていなかったことを証明していることになる。潘基文氏の手腕不足がここでも露呈してことになり、いち早く事務総長の交代をしたほうが今後の南スーダンならびに、国際社会の安定につながると断言できる。

日本は南スーダンに派遣する自衛隊に駆けつけ警護の任務を与えることをすでに決定している。考えてもらいたいが、ケニアが今回救援要請や市民の保護のための戦闘を拒否したことについて、これまでの日本の自衛隊が駆けつけ警護すら許されなかった事態をつなげてみることが重要である。戦闘や武装勢力の不意打ちにより、現地では常に混乱が予想され、いつどこで攻撃に遭うかわからない。そうしたときに今まで自衛隊は他国の部隊を救援することはできず、また戦闘も許されないため、他国の部隊に守ってもらっていたのだ。駆けつけ警護を今回認められたとしても、即座に戦闘に立ち向かうことは相当な精神力が必要になる。そのための訓練を自衛隊の精鋭たちは積み重ねて問題ないとは思うが、ケニアのように救援に向かわないケースも考えれることがあるかもしれない。

ケニアは司令官の解任に激怒し、ケニアの部隊を撤退することを宣言している。これは南スーダンPKO自体の存続危機である。現地の各国部隊は相当士気が下がっているだろうし、現地の治安もこれを機に悪化することも考えられる。そのタイミングで自衛隊に駆けつけ警護が認められるのは、幸か不幸か絶妙のタイミングである。早速駆けつけ警護を実施する可能性もあるし、逆に駆けつけ警護の重要性はかなり高まっている。自衛隊が派遣されているジュバでは戦闘状態に無いのだが、危険性は高まっているので十分に警戒してもらいたい。

駆けつけ警護が認められたことで、自衛隊の任務拡大が見込まれる。国際貢献という観点では誇らしい気もするし、自衛隊員の危険を考えれば胸が痛くなる。しかし彼らは日本人として国際貢献する価値を誰よりも理解しており、国を背負って、南スーダンの独立および治安維持を支援している。その覚悟ができているからこそ、自衛隊がケニアと同じようなことをするとは考えにくい。司令官がケニアから輩出していたことも驚きだが、自衛隊の幹部を司令官にすれば、PKOの活動も円滑に進むのではないだろうか。

国内では自衛隊員の命の問題が議論されているが、問題ではない。自衛隊員たちはすでにクリアできている。問題なのは日本国民の平和ボケである。日本では紛争や内戦、戦争に無縁だったからそのような「命の問題」の議論が度々出てくる。平和を維持するためには時に犠牲も必要で、日本も約70年前経験したではないか。日本は一国だけで平和享受してきたが、今度はその平和を世界に広めていくべきだ。日本人のパワーはすごい。一般国民が知らないところで、アフリカや中東の僻地で活躍する日本人が存在する。そのことを忘れてはならない。


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【PKO議論】南スーダンPKO派遣 レベルの低い議論に終止符を

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自衛隊が派遣されている南スーダン情勢について、国会で議論が交わされている。自衛隊には平和安全法制の施行により、駆けつけ警護などの新たな任務が付与される見込みで、国会でその議論が行われることは極めて重要で、歓迎すべきことである。

南スーダン


自衛隊は南スーダンにおいて民生支援を中心に、治安維持などの任務を行っているが、これまでは武装組織などが他国軍を攻撃した場合、自衛隊はその武装組織を攻撃することができなかった。つまり「見殺し」にする可能性があったわけだ。その反面、自衛隊が攻撃に遭った場合は他国軍が自衛隊を守ってくれるという何とも複雑な環境だった。どう見ても異常なことであり、国際貢献の名に恥じるものだった。それは完全に法整備の不備であり、それを今回の平和安全法制で改善した経緯がある。

真の国際貢献とは何か。内戦などが起こった場合、可能な限り当事者の政府が鎮圧に乗り出すが、多くの死者が出たり人道上問題のある行為が発覚した場合、他国の介入により鎮圧と治安維持に乗り出す。「他国に介入するな」という主張によく出合うが、それについて私は賛同しない。人道上問題のある行為や多くの難民が発生している現実をそのまま国際社会は放っておいてはいけない。独裁者や武装集団に好き勝手な行動を取らせることは国際社会の法ルールに背くことであり、許されるものではない。

アメリカを中心とした欧米諸国、いわゆる民主主義陣営は国際社会に民主主義の種をばら撒こうとした。冷戦期には共産陣営との対立が先鋭化し、危機的な状況であったが、お互いの抑止力がうまく機能して、世界大戦級の衝突は避けられてきた。だがそれぞれの国家にはそれぞれの伝統や文化があるので、無理に民主主義文化を広める必要はなかった。これまでのアメリカの失敗は民主主義を広めようとしすぎた。その結果が「アラブの春」の失敗である。政治思想や国民文化を壊してまでの介入は避けるべきだった。その反面、内戦の激化で発生する犠牲者や難民を救う責務を先進国は負っていると考える。つまり政治的な介入は避けて、和平への介入と治安維持に励むことが先進国には求められているのである。

南スーダンに限らず、イラク・シリア・イエメンなどの内戦が行われている国への介入は、上記で示した基本を基に進めるべきである。内戦終結後の政治体制にまで介入することは控えるべきである。
ロシアはシリアのアサド政権を擁護しているが、これはもちろん批判の対象である。中東地域への影響力を保持することと、アメリカへの対峙というプーチン氏の思惑が鮮明に出ている。そこで日本がロシア側に楔を打つことが非常に重要なのだが、それはここでは控えておく。

日本では自衛隊が南スーダンで駆けつけ警護を付与されることについて、「危険である」「戦争に巻き込まれる」という何ともコメントのしがたい批判で溢れている。
確かに南スーダンの情勢はここにきて激化している印象は拭えない。

南スーダンの警察当局は10日、首都ジュバ近くの道路で週末に反政府勢力が待ち伏せ攻撃を仕掛け、21人が死亡したと明らかにした。国連(UN)は同国で暴力行為が急増していると警鐘を鳴らしている。

それを踏まえて国会では、

安倍首相
「PKO法との関係、PKO参加5原則との関係も含めて『戦闘行為』には当たらない。法的な議論をすると、『戦闘』をどう定義するかということに、定義はない。『戦闘行為』はなかったが、武器を使って殺傷、あるいは物を破壊する行為はあった。われわれは、いわば一般的な意味として『衝突』という表現を使っている」

稲田防衛大臣
「私が視察をした首都ジュバの中は落ち着きはあったと思う。新たな任務を付与するかどうかは、今後、政府全体で決めることになる。『駆け付け警護』は、緊急、やむをえない場合に、要請に応じて人道的観点から派遣をしている部隊が対応可能な限度において行うものだ。したがって新たなリスクが高まるということではなく、しっかりと安全確保したうえで派遣することになる」

結論から言うと駆けつけ警護を付与されることで、自衛隊員の安全はより高まるだろう。なぜなら武装集団などは日本の軍隊は攻撃してこないと知っている。よってその周囲を制圧することも挑発することも簡単だったはずである。(実際には他国軍が守ってくれるが)それが自衛隊にも戦闘許可がでることで抑止力が高まる。自衛隊の宿営地に攻撃があったことはこれまで確認されていないが、南スーダンは戦場である。危険なのは当たり前のことである。

日本の世論および派遣反対派、自称平和主義者は自衛隊を南スーダンに派遣するな、と言うが、すでに何年も前から派遣されているのである。駆けつけ警護が可能になったからといって、ここぞとばかりに南スーダンの議論を巻き起こす手法に憤りを感じる。「国連を中心に国際貢献を日本もすべき」だと普段から主張する自称平和主義者は、実態を全く理解していない。国会も常に口先だけの議論に終始している。日本が国際社会の場でどのような役割を担うべきか全く国家観が見えない。もっとレベルの高い議論と、日本の動向が国際社会に注目されるような議論を行ってほしい。駆けつけ警護一つでこのような低レベルの議論に終始することが情けなくて仕方ない。


(古川 光輝)
今、世界で起こっていること。みんなで考える。
「NOW! TIMES」

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