甘利氏の金銭スキャンダルに絡み、民主党が独自に音声データを入手したとして、それを公開し、甘利氏に改めて説明を求めることを発表した。

政治がまた政局に流される
民主党のこれらの行動は果たして本当に民意を反映したものだろうか。
確かに甘利氏が金銭授受に関わったのはほぼ間違いないと見て良い。
秘書の行動だったとはいえ、秘書の監督をすべきなのは、議員である本人の責務であるし、繰り返される政治家の金銭スキャンダルにはもう国民も飽きれかえっている。

しかし、今日本が抱えている問題を放置してまで追求を行う必要があるだろうか。
誤解を与えてはいけないので付け足すが、金銭スキャンダルの追求をすること自体は間違いではない。
追求をすることで、原因や手法が明らかになり、再発防止に役立つ。
繰り返される金銭スキャンダルを撲滅するためであるならば、積極的に行うべきだとも思う。
民主党が本当にその気であるならば、大歓迎だ。
しかし、明らかに政局絡みの匂いがするのは、私だけだろうか。
音声データにしても、どこから入手したのかその経緯も曖昧だ。週刊誌の報道から始まった甘利氏の金銭スキャンダルなのだから、民主党の関係者がこの週刊誌に交渉したか、この金銭スキャンダルを画策した闇組織の関係者に接触している可能性がある。
その行動を国民はどう見るのだろうか。
「そんなことに必死になるなら景気のことや安全保障の議論を活発化してほしい」
「子育て支援のほうが大事じゃないの?」
そんな声が聞こえてきそうである。
マスコミも同罪
政治家が無能なら、それを伝える大手メディアも無能である。
絶大な影響力を持ちながら、国民の利益になるような番組製作と、報道姿勢をおこなっているだろうか。
いつまで政治スキャンダルや、有名人の覚せい剤事件の続報をやるつもりだろうか。
いいかげんに視聴率優先の報道番組はなくなってほしい。そもそもそのような報道内容で満足する視聴率が取れたのだろうか?
国民一人ひとりは、実は心のなかで気付いている。
「またこんな報道ばかりやって。大事なことが全くわからない!」
まさにその通りで、報道番組の多くには国民に対しての問題提起が全くなされていない!
平日の夜に見れる地上波ニュースをあえて言えば、日テレの「NEWS ZERO」くらいだろうか。
アンカーのアナウンサーがニュースの最後に、視聴者に対して問題提起をする場面が必ずある。

「皆さんはどう考えますか?」
「大事なことは○○にあるかも知れません」
などと視聴者に投げかける場面は非常に好感が持てる。
NHKの「ニュースウォッチ9」も似たような場面があるが、公平性に欠けることが多いので、あまりオススメしたくなはい。
自分たち一人ひとりがおかしな点に気付くこと
政治家の問題行動も、マスコミの幼稚な報道も、どう捉えるかは国民一人ひとりの自由である。
ただそれが自分の生活にどう影響するか、さらには今後の人生においてプラスになるかマイナスになるか、それを考えれば答えは出やすい。
何を信じるかは人それぞれであるし、考え方や思想は自由である。
ただし、それが将来の自分にどのように還元されるのか、そこを考えてニュースや国会を改めて見てほしい。
最近また社会に不安を与えるような、事件が増えてきているが、子どもの道徳を批判する前にまずは大人がしっかり見本を見せるべきだと私は思う。
学ぶことをやめてしまっては、人としてダメだと思う。
勉強や資格など、学ぶ手段はたくさんあるが、それにも興味がないのなら、普段のニュースを見て、考えることも頭の体操になる。
それも学ぶことと同じである。
人生において何が正解で何が間違いか、判断は難しいものだが、せめて一部政治家やマスコミによる偏向した考え方には染まらないようにしてほしい。
特に若い世代は、周りの大きな流れに、流されないでほしい。
本当に大事なものはなにか。それを考えて、世の中を生きてほしい。
記事・大堂 光輝
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