テロの脅威が世界を包む中、国際的な包囲網を築きながらも、テロ攻撃を防ぎきれない事態が昨年後半から今年前半に掛けて頻発しています。
世界は新たな時代を迎えたと、しつこいくらい記事で指摘しているのですが、日本の若い世代は、今とんでもない時代を迎えていることに気付いているのでしょうか。
時代は進み、技術革新で人々の生活は豊かになりました。
SNSですぐにでも友達や家族に連絡が取れ、自宅にいながら買い物ができ、さらに流行に乗ろうとする若者の新たなトレンドが街を彩ります。
しかし、人類が築きあげてきた文化を、一部のテロリストはつぶそうとしている。
しかも、カリフ制国家を築きあげるため。(実際は女性の教育を無くしたり、現代には合わない厳格な思想によって支配する恐怖政治)
その目的を達成するために大量に民間人を殺害するその手法を、一体誰が肯定するでしょうか。
そのようなとんでもない行為を繰り返す集団が実際に存在すること、今この瞬間も戦闘が繰り広げられていることをどれだけの人が知っているのでしょう。
パリやブリュッセルでテロ攻撃があったように、世界の大都市でテロ攻撃は展開されている。
いずれも市街地で、カフェやレストランが居並ぶ通りで、無差別にその残虐な行為は行なわれました。
日本人の心の持ちようは一体どうすればいいか。ハッキリ言ってしまえば、日本人にはテロをリアルに感じることができず、危機感がないのが現状です。
私はできるだけ、このブログを活用して中東で行なわれている紛争がいかに日本に影響があるか。それを少しでも多くの方々に理解してほしいと考えています。
一つ確実に言えることは、知らないより知っているほうが絶対に良いに決まっている、ということです。
そこで本日は、若者の政治参加が叫ばれるなか、果たして本当に若者は政治に目覚めたのか?それを短く論じてみたいと思います。
~この記事のポイント~
・実は日常生活で、誰もが政治を実践している
・正しい知識を前提のもと政治参加するべき
・政治に興味を持つために社会がやるべきこと
政治は難しくない 誰もが実践している
例えば政治に興味がない、という方々が多いと思います。
特に若い世代はそんなことに構っている時間はなく、遊び、勉強、仕事に追われ政治に関心を示すことなど、基本的にはないだろうと考えます。
しかし、政治とは「価値の権威的配分」であり、それは生活の至るところで、自分が気付かないところで自然に政治に関わっているのです。
会社や学校での人間関係も言わば政治であり、利害調整、友人関係など、実は政治を誰もが実践してしています。
この話を展開していくと、マクロとミクロに分けることができます。
皆さんが住むこの日本という国家で、国民の生活を第一に考える国会議員や官僚の仕事をマクロで捉えれば、私たちの日常生活においての個人個人の利害調整はミクロの視点となります。
したがって政治に興味がない、などということは大きな間違いで、普段から知らぬ間に実践しているのです。政治とはステージが違えど、人類みなが実践するものなのです。
このような視点を身に付けることができれば、私たちの生活を守るための政治、つまりマクロの政治が気になってくるのではないでしょうか。
マクロ政治の裁量次第で、自分たちの生活が一変するのを実感するはずです。そうでなれば無関心でいられません。
選挙に行かないにしろ、国会議員はその地域の代表として国会に選出されます。自分が投票に行かなくても私たちの代表であることは揺るぎようの無い事実です。
このことから目をそらさず、我々の生活が良くなるように、監視する必要があります。
このブログでも政治的無関心について言及したことがありますが、この時代、政治に無関心であることなど、あまりにもナンセンスなことだと思います。
自分の住んでいる地域で選出された国会議員も知らない、総理大臣の名前も言えない若者も存在します。さらに日本がかつてアメリカと戦争したことさえ知らない人もいます。
それは大いに恥じるべきです。
そしてデモに参加することが政治に参加していると思っている人も多く存在します。間違いではないと思いますが、この国の行く末がどうなるかを考えての結論だったのなら批判はしません。
ただ、周りの意見に流されたり、特定の思想・団体に影響されての主張は、すぐにその化けの皮がはがれます。
ぜひ正しい知識を取り入れて、賛成反対の主張をよく理解して、日本人であるならば日本の国益を最大限に求める考えを持ってほしいと思います。
政治参加のためにやるべきことはたくさんある
今になってようやく、若者の政治参加だとか、選挙権の引き下げで、若者の政治熱と言われましたが、現場レベルではそれほど広まっていません。
政府や関係省庁、一部専門家や有識者は、誇らしげに語っていますが、そんなエネルギーは感じ取れません。
大手マスコミはお得意の加熱報道で、若者の政治が盛り上がってきたと書きたてますが、実際、街の雰囲気を見ても(全体的な)これまでとは変わりないような気がします。
恐らく政治参加を促す手法に誤りがあるのではないかと思うのです。
選挙権が引き下げられるからと、半ば強制的に政治教育を求めても若者は共鳴しません。
一番効果的なのは、マスコミ、広告業界の協力を得ることです。
ご存知の通り、テレビ局と広告業界は膨大な収益を手にして、あぐらをかいていますが、そろそろ世の中に恩返しをするべきです。
その手法は、採算度外視で、政治専門の新聞やフリーペーパーを発行する。
その内容は若者が手に取りやすいように、タブロイド版で見出しを大きく、写真グラビアを多くして、問題点を一覧で示して、若者にも政治をわかりやすく論じる。
テレビCMや街の看板でも政治家をどんどん登場させるべきです。党のCMでも何かの商品でも構わない。日本は規制などが多く、政治家がテレビに出たり、派手に露出することを嫌がる傾向があります。
くだらないことかも知れませんが、それを打破しなければ、日本人の政治に対する考え方はかわりません。やりもせずに批判するのは筋が通りません。
極論ですが、カフェや居酒屋で若者にこう質問したとしましょう。
「政治に関心がありますか?」
10人に聞いて、良くて1~2人でしょう。それだけ日本の若者政治意識レベルは深刻なのです。
このブログでは情報発信のプラットフォームとして、不十分だと思いますが、一人でも多く、何か心に宿るものがあれば、幸いだと思います。
(古川光輝)
政治・ライフスタイルのフリーペーパー「JAPAN IN THE WORLD」
コメント
コメント一覧 (1)
桝添さん問題で制度の欠陥は明らかになりました。それをなんとかしようとしているのは誰か?
そして彼らを際だたせることで、他の政治家も「制度改革をなんとかする」と言わざるを得なくなります。
国政選挙の争点はそれだけではないですが、自分の意思表示としての投票という視点ではとても入りやすいテーマと思います。
自分の1票ではすぐに政治を変えることはできませんが、少しずつ流れを変えてダイナミックなうねりを作り出す力になるかも知れません。
参加する。この面白さは実際に投票しなければ味わえないものです。