中国海軍のフリゲート艦が尖閣諸島付近の接続水域まで接近し、中国による尖閣への威嚇がエスカレートしている。エスカレートと言うより明らかに尖閣諸島を狙った行為であり、日本が軍事行動に出ないことを理解したうえでの行動である。

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もはや、ここまで来ると一触即発の事態である。中国はこれまで海警局の船で威嚇していたが、今回初めて軍による行動を起こした。領海の侵犯はなかったが、日本からすれば完全に国防の危機事態である。


問題はこの事実を日本人はどう捉えるかだ。


自国の領土が脅かされるという事態に不慣れな日本人は、ここまできても中国に対して何も思わないのだろうか。海に囲まれ、比較的、国防上の恩恵があり、領土が奪われるなどの行為がなかった日本において、実際に中国やロシアが手を出そうとしている。



領土を略奪されるということが、現代においてまるで考えられない事態のように我々は思いがちだが、それが平和ボケなのである。「まさかそんなことが」と思っていることが実際に行われている。実際に人が住んでいない小さな島だということは関係ない。尖閣を奪われ、実効支配されれば、この海域の漁業は不可能になり、国益を害する。



また、日本人に足りないのは「適度なナショナリズム」である。領土が略奪されそうになることは、国民のナショナリズムを刺激する最高レベルの行為である。陸続きであるヨーロッパや中東などでは、これらの行為があったとき、軍事的緊張が一段と加速する。それは当事国の国民が望むものでもあり、自国の領土をやすやすと他国に侵略されるなど、一般感覚ではありえないことなのである。



尖閣は日本の領土である。その領土が中国が奪おうとしている。軍の艦船がすぐ目の前に来ているのである。誰がどう見ても一目瞭然である。この現状を鑑みて、誰が中国の擁護をするというのだろうか。また、日本人全員が、尖閣をどう守るべきかを考えるべきなのである。そのための国防上のあらゆる施策を政府に求めるべきなのである。



Mitsuteru.O

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