次期大統領がトランプ氏に決まり、各方面で米国の政策に関する情報が飛び交っていますが、日本に関する新たな問題として重要なニュースが飛び込んできました。

選挙期間中、トランプ陣営で安全保障政策の立案に関わってきた、バート・ミズサワ退役少将がNHKのインタビューに応じています。そのなかで日米安保条約について「トランプ氏は、ビジネスマンとして条約を各国との契約と見なしていて、アメリカ国民の利益にかなっているか見直す必要があると考えている」と述べ、日米が公平の条約改正を目指すべきだと主張しています。
さらに踏み込んで、「条約は法的に均等でなければならない。現在の日米安全保障条約は、アメリカに日本の防衛義務があるのに、日本には同じ義務がない」とまで言い切っています。

日本の外務・防衛担当者は夜も眠れないでしょう。政治経験のないトランプ氏が側近や周りの政策立案者に影響されることはほぼ確実で、演説で発言したことを額面通り受け止めれば、日米関係は根底から覆されるでしょう。トランプ氏は昨夜オバマ大統領と会談を行い、和やかなムードで終わったようですが、こうして「静かなトランプ氏」を見ていると少し不気味な感じもします。

トランプ氏の勝利を喜んでいるのはロシアのプーチン大統領のほかに、日本国内でも存在していました。それは沖縄県の翁長知事です。

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産経の電子版での記事によると、翁長知事は10日、米大統領選に勝利したトランプ氏に祝電を送った模様。普天間飛行場の名護市辺野古移設問題を念頭に「米国と沖縄の関係について話し合う機会をつくっていただきたい」と要請したとのこと。

日本国内でもトランプ氏の動向が不安視されていますが、翁長知事にとっては在日米軍の撤退を主張していたトランプ氏の勝利は願ってもないチャンスだと思っているはずです。
強固な日米関係が国際社会に良い影響を与えていることを、理解していない証拠とも言えますが、自身の政治信条を実現するためになりふり構わず発言することは政治家として必要なスキルかも知れません。

フィリピンのドゥテルテ大統領は「トランプ氏と私は似ている」という趣旨の発言をしていたと思いますが、これは翁長知事にも通じるのかも?ただドゥテルテもトランプも同様、翁長知事もセンセーショナルな発言で県民を引き付けてデマゴーク的な主張をする手法は同じであると言えますね。


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