制裁不履行国家に経済攻撃を仕掛ける米国


米国が対北朝鮮政策を矢継ぎ早に発表している。先日、国連安保理で新たな制裁が採択されたが、その履行を確実にするために、制裁不履行国には米国との貿易を停止するとの大胆な措置を取るらしい。近く大統領令が発令される可能性が高いようだ。ここまで踏み込むのは異例で、何としても制裁によって北朝鮮が核開発を断念するようにしたいわけだ。これに反発するのは、中露という構図が予想されそうだが、中露が制裁を履行しない理由が通用することはなく、この米国の脅しは国際社会への米国の意思だという受け止めが、妥当だろう。


インドを味方に付けて長期的な戦略へ


インドへ訪問した安倍首相はシン首相との共同会見に臨み、
・北朝鮮に核および弾道ミサイル計画を放棄するよう求める
・制裁を厳格かつ全面的に履行し、圧力を最大化するよう求める
・インフラ整備におよそ1900億円の円借款を供与
・「オープンスカイ」を進展させる
・クリーンなエネルギーや気候変動に対しても協力
などを発表した。
北朝鮮、中国への包囲網外交は確実に後になって効いてくるだろう。安倍外交が評価されるのは何年も後の話で、日本が今後も主権国で存在して、中国や北朝鮮からの国防上の問題をクリアすれば、安倍外交は正解だったと言えるだろう。その布石であるインドとの友好関係は今後も継続していくべきである。


Mitsuteru.O
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