安倍首相が中東を訪問しています。
イランと米国の一件が起こる前から決まっていた日程でしたが、とても意味のあるものになりました。
というか、スレイマーニ暗殺計画を事前に米国から聞いていたからこの日程を決めたのかも知れません。僕はそう思っています。
(米CIAから内閣調査室へ連絡があったと見ています)
とりあえずサウジ訪問の成果は以下の通りです。
安倍首相 サウジ国王と会談 中東情勢安定化に外交努力強調2020年1月13日 0時42分サウジアラビアを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の12日夜、サルマン国王と会談し、中東情勢の安定化に向けた外交努力を尽くす日本の立場を伝えるとともに、自衛隊派遣の目的などを説明し、理解を求めました。冒頭、サルマン国王は「あらゆる分野で日本との協力が強化されていることをうれしく思う。エネルギーのみならず、多くの分野で日本と戦略的パートナーシップが深化していくことを期待している」と述べました。これに対し安倍総理大臣は「本年はサウジアラビアでG20リヤドサミット、日本で東京オリンピック・パラリンピックが開催される歴史的な年であり、緊密に協力して成功させたい」と述べ、両首脳は協力してこれらの行事を成功させることで一致しました。また、安倍総理大臣はサウジアラビアが進めている改革について、地域の安定に不可欠だとして高く評価するとしたうえで、エネルギー以外にも幅広い分野で協力を加速化させて、改革を全面的に支援する考えを伝えました。
安倍首相 サウジ皇太子と会談 緊張緩和へ力を結集で一致2020年1月13日 6時49分サウジアラビアを訪れている安倍総理大臣は、サルマン国王との首脳会談に続いて、日本時間の13日未明、ムハンマド皇太子と会談し、地域の安定と緊張緩和に向けて、関係国が力を結集すべきだという認識で一致しました。ムハンマド皇太子は、関係国間の対話が必要不可欠だとして、サウジアラビアとしても取り組みを進める意向を示しました。会談では、中東地域の緊張緩和と情勢の安定化に向けて、集中的な意見交換が行われ、安倍総理大臣は「イランを含む中東地域での軍事衝突は世界の平和と安定に大きな影響を及ぼす。事態のさらなるエスカレーションは何としても避ける必要がある。サウジアラビアをはじめとする各国の抑制的な対応を評価する」と述べました。そして「日本は最大限の外交努力を粘り強く行い、すべての関係者に緊張緩和のための外交努力を尽くすことを求めている」と述べ、引き続き関係国の自制的な対応を望むとともに、サウジアラビアと緊密に連携していく考えを伝えました。これに対し、ムハンマド皇太子は、日本の外交努力を評価したうえで「安倍総理大臣の見方に完全に同意する。この地域の緊張は世界全体に悪影響を及ぼす。当時国間の対話が必要不可欠だ」と述べ、サウジアラビアもさらに取り組みを強めていく意向を示しました。
国王と皇太子、両者に日本の立場を直接説明できてのは非常に良かったかと思います。
なにせサウジはイスラム教スンニ派の盟主です。(盟主とは自認しているに過ぎませんが)
イランはシーア派の大国ですから、サウジとは常に対立関係にあります。現在もサウジとイランは国交断絶の最中にあります。
日本はこの仲の悪いイラン、サウジアラビアと良好な関係を築いています。イランとは伝統的に深いつながりがあり、サウジとは米国の同盟国同士のつながりがありますので、関係が深いのです。
安倍さん自身も中東に積極外交を展開していますから、両者の信頼はえげつないほど高まっているはずです。「日本人は約束を守るし、絶対に裏切らない」と思っているはずです。
しかし高望みは禁物で、両者の仲介は簡単にできません。ケンカしている友達の間に入って止めるのとは訳が違います。
イランにどれだけ説得してもイランは反米国家でアメリカが大嫌い。しかも安倍さん自身も米国の意向を忖度しなくてはなりません。(トランプの顔色を伺うということ)
安倍さんが中東に積極外交を仕掛ける理由は仲介だけでなく、情報収集がメインでしょう。
中東は国際情勢の中心地。ムハンマド皇太子が「この地域の緊張は世界全体に悪影響を及ぼす」と、言っていたのは正解で、まさに中東情勢が世の中を形成しています。だからこそ中東情勢をチェックすることは世界を知ることになるんですね。

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