ウクライナ軍の効果的な戦いの要因
”ウクライナが懸命にロシアの侵攻を阻止している”
国際世論ではそのような論調に傾いている。プーチンが言う「特別な軍事作戦」は言わば短期決戦で首都キエフを陥落させ、ゼレンスキーを追放してウクライナに傀儡政権を作るはずだった。
しかし現状はこのまま「長引く戦争」を予感させる戦局となっている。
ウクライナ軍は少ない戦力の中で、抗戦を続けている。一部の原子力発電所を奪われ黒海側の南部、親ロシア派が占領する東部、ベラルーシからの北部の3方面で侵攻を受け続けているが、要所ではしっかり防御に成功していると言えるのではないだろうか。
CNNによると、ウクライナ空軍の出動可能な戦闘機は残り約56機で、侵攻前に保持していた固定翼の戦力の約80%に減じているらしい。ただ、これら戦闘機に大きく頼ってはおらず、ドローンや地対空ミサイルを使い回してロシア空軍機に効果的に立ち向かっているとした。両軍の出撃回数はウクライナ軍が1日あたり約5~10回。これに対してロシア軍は約200回にのぼるらしい。
これだけの戦力差のなかで効果的に反撃に成功している背景にはドローンを効果的に使っている証拠である。まさに現代の戦争とはこう戦うのだ、とウクライナは誇示している。もちろん”占領”するには
地上部隊による侵攻が不可欠なのだが、防御戦においてはドローンによる反撃が効果的であるということが証明された。他国の軍関係者はウクライナ軍の素晴らしい戦いを分析していることだろう。CNNの下記ページにはそのドローンによる攻撃を動画で紹介している。
ちなみに航空自衛隊は無人攻撃機を持ち合わせていない。ようやく3月12日に無人偵察機「グローバルホーク」1機が三沢基地に到着した。今後3機体制にする予定であるが、日本においても、中国の攻撃に備えて無人攻撃機の配備について早期に検討すべきだろう。
ゼレンスキーの訴えと国民の愛国精神
そしてウクライナを支えるもう一つの要因は国民の愛国精神である。

ゼレンスキー大統領は毎日、テレビ演説を行っている。国民の心を動かす的確なメッセージで国民を励ます姿に、ウクライナ国民は一致団結して自国を守ろうとしている。
「私はここにいる」と何度も語り、紛争国の首脳が亡命したり逃げ出したりする前例がたくさんあったことを考えれば、ゼレンスキーが「体を張って国を守っている」と世界中の人々が思っていることだろう。
表に出ないプーチンと、毎日出てくるゼレンスキー。この違いは大きい。プーチンはNATOの東方不拡大とロシア人住民の保護を理由に戦争を正当化しているが、この面から見ても国際社会の理解はとても得られる状況にない。
そしてウクライナの善戦を支えているのが国民の愛国精神である。ゼレンスキーのメッセージを汲み取り、彼ら彼女らは自分たちの国家を守ろうと必死に戦っている。
AFPによると3月11日に行われた世論調査で、「国民の9割がロシアを撃退できる」と回答したのだ。驚きの結果と同時に強い国民の結束を感じる。
日本・ウクライナ友好推進議員連盟で会長を務めている森英介氏は毎日新聞の取材で「ウクライナは独立を守るために必死になっている。戦力比がいかに大きくても、ウクライナの人たちの気迫と祖国愛がロシア軍をおしとどめている」と語っている。(https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20220310/pol/00m/010/008000c)
さらに今の時代もはや常識だがSNSでもウクライナへの励ましが数多く寄せられている。ツイッターでは様々なメッセージが日本からも発信されている。
トルコ・アンタルヤで和平交渉に向けた協議が行われているが、そもそもロシア側は停戦を前提をしていない。そしてゼレンスキーは絶対に降伏しない。ウクライナ戦争は残念ながら長引く公算である。
どうすればこの戦争を終わらせることができるか。それはロシアとEU側の問題なのだが、それは後日にする。とにかくウクライナ人の血が流れているこの事態は悲劇そのものである。

「外交情報24時」
https://japanworld.blog.jp/
「国家安全保障局・分析官の日誌」
https://nsc.diary.to/
”ウクライナが懸命にロシアの侵攻を阻止している”
国際世論ではそのような論調に傾いている。プーチンが言う「特別な軍事作戦」は言わば短期決戦で首都キエフを陥落させ、ゼレンスキーを追放してウクライナに傀儡政権を作るはずだった。
しかし現状はこのまま「長引く戦争」を予感させる戦局となっている。
ウクライナ軍は少ない戦力の中で、抗戦を続けている。一部の原子力発電所を奪われ黒海側の南部、親ロシア派が占領する東部、ベラルーシからの北部の3方面で侵攻を受け続けているが、要所ではしっかり防御に成功していると言えるのではないだろうか。
CNNによると、ウクライナ空軍の出動可能な戦闘機は残り約56機で、侵攻前に保持していた固定翼の戦力の約80%に減じているらしい。ただ、これら戦闘機に大きく頼ってはおらず、ドローンや地対空ミサイルを使い回してロシア空軍機に効果的に立ち向かっているとした。両軍の出撃回数はウクライナ軍が1日あたり約5~10回。これに対してロシア軍は約200回にのぼるらしい。
これだけの戦力差のなかで効果的に反撃に成功している背景にはドローンを効果的に使っている証拠である。まさに現代の戦争とはこう戦うのだ、とウクライナは誇示している。もちろん”占領”するには
地上部隊による侵攻が不可欠なのだが、防御戦においてはドローンによる反撃が効果的であるということが証明された。他国の軍関係者はウクライナ軍の素晴らしい戦いを分析していることだろう。CNNの下記ページにはそのドローンによる攻撃を動画で紹介している。
ちなみに航空自衛隊は無人攻撃機を持ち合わせていない。ようやく3月12日に無人偵察機「グローバルホーク」1機が三沢基地に到着した。今後3機体制にする予定であるが、日本においても、中国の攻撃に備えて無人攻撃機の配備について早期に検討すべきだろう。
ゼレンスキーの訴えと国民の愛国精神
そしてウクライナを支えるもう一つの要因は国民の愛国精神である。

ゼレンスキー大統領は毎日、テレビ演説を行っている。国民の心を動かす的確なメッセージで国民を励ます姿に、ウクライナ国民は一致団結して自国を守ろうとしている。
「私はここにいる」と何度も語り、紛争国の首脳が亡命したり逃げ出したりする前例がたくさんあったことを考えれば、ゼレンスキーが「体を張って国を守っている」と世界中の人々が思っていることだろう。
表に出ないプーチンと、毎日出てくるゼレンスキー。この違いは大きい。プーチンはNATOの東方不拡大とロシア人住民の保護を理由に戦争を正当化しているが、この面から見ても国際社会の理解はとても得られる状況にない。
そしてウクライナの善戦を支えているのが国民の愛国精神である。ゼレンスキーのメッセージを汲み取り、彼ら彼女らは自分たちの国家を守ろうと必死に戦っている。
AFPによると3月11日に行われた世論調査で、「国民の9割がロシアを撃退できる」と回答したのだ。驚きの結果と同時に強い国民の結束を感じる。
日本・ウクライナ友好推進議員連盟で会長を務めている森英介氏は毎日新聞の取材で「ウクライナは独立を守るために必死になっている。戦力比がいかに大きくても、ウクライナの人たちの気迫と祖国愛がロシア軍をおしとどめている」と語っている。(https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20220310/pol/00m/010/008000c)
さらに今の時代もはや常識だがSNSでもウクライナへの励ましが数多く寄せられている。ツイッターでは様々なメッセージが日本からも発信されている。
防衛省・自衛隊@ModJapan_jp
KC-767がウクライナ🇺🇦近隣国の空港に到達しました。#自衛隊 の防弾チョッキ等が、#ウクライナ に届き、祖国を守るために戦うウクライナ人の命を守る「盾」となることを切に願っております。
2022/03/11 10:09:33
#ウクライナのために https://t.co/bovhphm4Q4
masashow@masashow
ウクライナ、
2022/03/12 15:17:51
今日も頑張ってほしい。
#ウクライナのために
上毛新聞@jomo_news
連帯の思い込め、ウクライナ色にライトアップ 県庁昭和庁舎|上毛新聞ニュース
2022/03/12 13:00:00
#上毛新聞ニュース #上毛新聞 #群馬県 #gunma #ウクライナ #ウクライナのために
https://t.co/ZVWs5lkvI3
そらみ@yuesorami
@ModJapan_jp ありがたい!
2022/03/12 14:19:58
けど、「盾」だけでは国を守れない!
次は、武器・弾薬を送ろう!!
中立国のスイスでさえもウクライナに武器を支援している!
武器支援出来ないなら、早急に北方領土で軍事演習をし、ウクライナに… https://t.co/3USqYLk9uh
小栗 恵@ancorinrin
寄付させてもらいました🙏
2022/03/12 13:49:52
#ウクライナのために https://t.co/swJUdpVK2M
トルコ・アンタルヤで和平交渉に向けた協議が行われているが、そもそもロシア側は停戦を前提をしていない。そしてゼレンスキーは絶対に降伏しない。ウクライナ戦争は残念ながら長引く公算である。
どうすればこの戦争を終わらせることができるか。それはロシアとEU側の問題なのだが、それは後日にする。とにかくウクライナ人の血が流れているこの事態は悲劇そのものである。

「外交情報24時」
https://japanworld.blog.jp/
「国家安全保障局・分析官の日誌」
https://nsc.diary.to/
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